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ビジネス英語(営業編) 英文契約で知っておきたいポイントと日本語の契約との違い

英文の契約書は何だか怖い。恐らくこの恐怖の正体は良く知らないことによる不安なのでしょう。

契約書というだけでも難しくてとっつきにくいのに、英文になると読解の難易度もあがります。

英文契約で知っておきたい初歩的なポイントを理解し「英文契約は何だか怖い」を払拭する第一歩にしていきましょう。

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契約とは法律行為である

そもそも「契約」とは何か?それは相対する意思表示の上に成り立つ法律行為です。「契約」とは私たちの身近なところに存在しています。

身近なことで例えるなら、パン屋さんでパンを買うのも、家電量販店でパソコンを買うのも、百貨店で服を買うのも全て「契約」です。

パン屋さんが食パン一斤あなたに提供し、あなたがその見返りとして350円を払う。これは双方が合意したことによる売買契約です。

もし代金の支払いがあったにも関わらずパン屋さんがパンをあなたに渡さない、逆にパン屋さんがパンをあなたに渡したにも関わらずあなたは代金を支払わない、こういった行為は契約違反となり国の力を借りて行為を強制させることが可能です。

このように最後は国家の力を借りて行為を強制させることができるという意味では契約は法律行為であると言えます。

英語の契約と日本語の契約の違い

契約の意味が分かったところで、次に英語の契約と日本語の契約の違いを説明します。

ここでは主に米国の英語契約をベースに、日本語の契約と英語の契約で見られるいくつかの特徴的な違いを紹介します。

項目 英語の契約 日本語の契約
1. 契約書の長さや細かさ 長くて詳細 短めで簡素
2. 契約書における合意の範囲 契約書の内容が全て 契約書の合意が全てではない
3. 同じ意味だが別表記の言葉 同義語を連続多用する 同義語の連続多様は殆どない

1. 契約書の長さや細かさ

一般的に英語の契約書のほうが内容が細かくて長文化する傾向にあります。理由としては価格や納期といった通常の実務的な項目以外にも、想定されるさまざまなリスクを加味するからです。

日本語の契約書は英語に比べてシンプルです。理由としては様々なリスクやケースについて民法や商法など日本国の法律に順ずることが多いからです。

2. 契約書における合意の範囲

英語の契約では最終的に署名された契約書の内容がすべてでそれ以外の内容は考慮されませんが、日本語の契約書の場合は、必ずしも契約書の内容だけが合意の全てではなく途中で協議して修正したり追加したりすることもある。

3. 同じ意味で別表記の言葉

同じ意味だが別の表記の言葉とは「明日、翌日、あした」などのことです。これを同義語と言います。一般的に英語の契約では同義語を多用します。例えば「material to  make, create, develop and build 」のような形にし解釈の違いを無くすことが目的です。

契約英語は実はワンパターンである

契約英語の単語は確かにindemnification(免責)、bona fide(善意の)、pro rata(比例して)など通常の英文ではあまり見られないものが存在します。

そのため契約英語は難解と思われがちですが、実は単語の難しさを攻略すれば読解はそれほど難しくありません。

通常英語の文章は文章が幼稚に見えるのを避けるために同じ表現を避けますが、契約英語は逆です。

契約英語は単語の意味を明確にして、その単語を何度も使用します。

そのほうが誤解を避けることができ、ニュアンスを排除できるからです。

ですので言葉の定義を一度しっかり掴んでしまえば、契約英語の文章はむしろ長文でも理解しやすい文章になります。